このサイトではエッチ体験募集ページを設けてるので依頼してきた女性と実際にお会いしているのですが、その応募理由に一番多いのが中イキ出来ないから中イキ出来るようになりたいというものです。
最近では雑誌やネット記事などでセックス特集が掲載されたり、性の悩みを友人同士で共有する事が増えてきたため「中イキ出来るようになりたい」と思う人が多くなってきました。
今回のコラムでは僕の今までの体験を基にして中イキ出来ない理由を肉体面、精神面の二通りに分類してまとめてみました。
男性が下手、相性が悪い場合は除いています。女性が中イキ出来ない原因は男性にもあるのですが、話が複雑になるので今回は女性のみに絞っています。
肉体的な理由
中イキは男性がペニスを挿入し膣を刺激する事で生まれた快感が神経を通じて脳に伝わり、快感が一定レベルを超えたときに起こる現象です。膣の周りには筋肉や臓器、神経が張り巡らせれていてそれぞれが複雑に連携しあっています。
そのため物理的刺激を受ける肉体に、なんらかの問題があると中イキする事が難しくなります。
①骨盤底筋が固い
骨盤底筋は膣、尿道と肛門にかけて数字の8の字状に付いている筋肉です。通常時は締まっていてセックスや排泄時に伸びます。ここが固いとペニスを挿入する時に痛みを感じやすくなります。
それからセックス中に感じてくると骨盤底筋は自然に締まるのですが、骨盤底筋が固いと締まっている最中に自分が痛くなってしまうこともあります。せっかくエッチに没頭していても痛みを感じると気持ちが冷めてしまい中イキまで達する事が出来ません。※骨盤底筋を柔らかくする方法は後日記事にしようと思います。
②骨盤底筋の筋力が弱い
骨盤底筋の筋力が弱いと中イキが難しくなります。手マンをしていて動かしづらいくらいに指を締め付けてくる女性は中イキ未経験者でもすぐイケる事が多かったです。
これは近年発表された研究論文でも明らかになっていて、オーガズムを感じられない女性は感じられる女性に比べて骨盤底筋の筋力が弱い結果が報告されています。
中イキの要件の一つはWikipediaによると
骨盤まわりの筋肉のリズミカルな痙攣を伴い、強い快感を生んだ後に弛緩状態に至るもの
とされていますが、約0.8秒ごとの痙攣が平均で20秒ほど続くようです。
骨盤底筋が弱かったり緩んでいたり固かったりするとこの快感から発生する痙攣が出来ずに中イキするのに支障があるわけです。
この問題を解消するために膣トレは非常に有効でお手軽に出来る簡単な方法です。時間も労力もお金もかからないので中イキ出来ないのに膣トレしていない人は取り組んでみることをオススメします。
③基礎的な筋力不足
現代女性は生活労働で身体を使うことが少なくなっているため筋力が昔の女性に比べて弱くなっています。
本来ならしっかり筋肉の付いている若い女性ですら慢性的な運動不足に陥っています。
一説によると明治時代以前の女性は9割以上中イキが出来たようですが、現代では3割程度の女性しか中イキが出来ません。
おそらくこの運動不足による筋力不足も原因の一つであると思われます。
比較的簡単に中イキ出来るようになる女性、深くイケる女性は、基礎的な筋力がしっかりしている傾向にあります。日常的に運動している人、体脂肪率が少なく筋肉質な人が多いです。
身体の筋量が上がると血流がよくなり体温も上がり感度アップします。また運動をしていると中イキの時に分泌されるドーパミンなどの神経伝達物質の分泌効果を高める事が出来ます。
④冷え性
冷え性の女性はセックス中、末端である手足が冷たくなっています。事前にお風呂で身体を温めて部屋の温度も暖かくしてセックス出来ればいいのですが、男性は暑がりの人が多いのでエアコンの温度を下げられてしまいがちです。
冷え性を解消するには筋トレ、ジョギングなどの運動や食事など根本的な方法もありますが、差し当たってはセックス前から身体を冷やさないようにパートナーに話をして気を配ってもらいましょう。
末端が冷えたままセックスをしていると、快感に没頭出来ずに気持ちよさを最大限に深める事ができなくなります。
⑤その他
その他にセックス中、色々な痛みが発生することがあります。それについては以下のコラムを参照してください。
セックス中に痛みが出ると恐怖心、不安など精神的な問題も併発してしまいます。
精神的な理由
セックスで深く感じて中イキに出来るようになるためにはセックスそのものに没頭しなければいけません。
オーガズムは心理的な解放の一つの形と言われていますが、肉体面で何の問題が無くても精神的な理由で中イキ出来ないことがあります。
中イキするためには頭でエロスイッチが入った状態、つまりトランス状態に入らなければなりません。
トランス状態とは変性意識状態とも言い、その名の通り通常と異なった意識状態です。誰もが体験したことがあるはずで、何かに没頭して時間を忘れてしまう感覚。セックスにおいては興奮が一定以上に高まって頭がボーッとし他のことを考えられなくなる状態です。トランスが深くなると性器を刺激しなくてもイク事が出来るようになります。
しかしトランス状態は中イキ出来ない女性にとっては維持するのが難しく、以下のような問題があると容易に醒めてしまいます。ちなみに性感マッサージ、催眠術、緊縛、言葉責め、SM、スローセックス、ポルチオセックス、スペンス乳腺マッサージ、露出プレイなどの技法の本質は相手をトランス状態に誘導するためのものです。
①相手の男性に気を使いすぎる
女性は男性に比べると相手に気を使い過ぎる性質があります。太古の時代から男性は腕力や知能で競争に打ち勝つ事が求められて来ましたが、女性は競争よりも協調が求められてきました。そのため気遣いが出来て空気も読めるためコミュニケーション能力が男性よりも高いわけです。
男性には致命的に空気の読めない人も多いですが、女性ではあまりそういう人は見かけませんねw
そのためセックス中も自分の快楽よりも相手の男性が気持ちよくなてくれてるか、興奮して楽しんでくれているか気になってしまいます。
この傾向はどの女性にも少なからずあるわけですが、それが強すぎるとセックスに没頭出来ずに快感が深まっていきません。中イキ出来ずに悩んでいるのに、セックス中ついつい相手の事を考えすぎてしまう人はまずは自分の快楽について考えるように意識してみましょう。
②羞恥心から逃げたくなる
羞恥プレイという言葉があるように恥ずかしい事に興奮出来る女性がいます。こういう女性にとっては恥ずかしい事がトランス状態に入る条件になるのですが、そうでない場合セックスに集中することが出来なくなります。
好きな人を前だとエッチな表情を見せることが出来ない、喘ぎ声を我慢してしまう人は『恥ずかしい、嫌われないかな?引かれないかな?』と余計な雑念が頭の中をグルグルと回っています。
これがブレーキになると理性を飛ばして本能的なセックスをすることが出来ません。そうなると当然中イキも出来ないわけです。
しかし一切恥じらいの無いセックスもつまらないわけで、恥ずかしい事を感じるのは決して悪いことではありません。
それで逃げたい気持ちより興奮する気持ちが強ければ全く問題無いわけです。逃げから興奮へと自分の気持ちに働きかける意識を持つことが解決への第一歩です。
③恐怖心に囚われる
恐怖心は心を萎縮させるため、精神的な解放を伴うオーガズムとは真逆の感情になります。
セックスの最中に中イキに向かう過程で自分が自分で無くなりそうな感じ、狂ってしまうんじゃないかという恐れを抱くと快感が落ちてしまいます。
今まで体験したことのない大きな快感は多かれ少なかれ恐怖を伴います。【絶叫マシーンが好き】なタイプの女性は初めての強い快感に抵抗が無いことが多いのですが、【絶叫マシーンが苦手】なタイプの女性はなかなか一歩先へ踏み込む事が出来ません。
それから、過去の性体験や性的虐待、性犯罪などトラウマも男性への恐怖心の原因になります。
トラウマとまでいかなくても、過去に心無い言葉を浴びせかけられた場合にはセックスに対して恐怖心が芽生えてしまいます。また雑なセックスでの出血、求めてないプレイの強要、無断で生挿入などもその原因になっています。
恐怖心を取り除くには心理療法、催眠療法などの専門家に依頼したり、優しい丁寧なセックス、気持ちいいセックスで嫌な体験の記憶を上書きする事です。
問題の根深さによって時間がかかる事もありますし、嫌な体験を完全に消すことは難しいですがトラウマを薄れさせる事は可能です。
④感情の起伏が乏しい
数多くの中イキ出来る女性を見てきた印象では、中イキ出来ない女性に比べると感情の起伏が激しいように思います。
感受性が豊かで喜怒哀楽がハッキリしている人ほど深く何度もイける人が多いです。
逆に常に冷静沈着で何事も一步引いて見ているような人はセックスに没頭してトランス状態になるのが難しいのです。
子供の頃から周りに嫌われないように自分を感情を抑制して育った女性にそういう傾向が強いです。
①の【相手に気を使いすぎる】に関係するのですが、相手に遠慮をして自分の感情を抑える事が習慣化されているのでセックスでも自分の心を解放することが出来ないわけです。
感受性を豊かにするためには演劇の練習が効果的です。悲しいことをイメージし号泣したり、楽しいこと、腹立つことなど想像で感情を呼び起こすことが出来ると日常でも感情表現が豊かになります。
『演劇の練習はちょっと。。。』と思うならテレビ、映画、漫画、小説などで悲しい場面、ムカつく場面、面白い場面など感情を揺さぶってくる場面で普段より大袈裟に感情を出す練習をして下さい。
余談ですが、優れた役者は短時間でトランス状態に入ることが出来ます。おそらくセックスでも感度が良いはずですw
⑤集中力が無い
セックス中に全く別の事を考えてしまうのも中イキ出来ない女性の特徴です。
感度の良い女性は微細な刺激でも、しっかり集中して捉えて脳で快感を増幅させて楽しんでいます。
また集中力が高いと
トランス状態になる→感度が増す→気持ち良くなる→気持ちいいから更に集中できる→トランスが深まる→更に感度が増す
といった好循環に入ることが出来て中イキも容易になります。そして中イキを繰り返すほど快感が深まり絶叫し全身が痙攣するほどの深いイキ方が出来るようになります。
気持ちいいから集中出来るのか、集中するから気持ちいいのか
コロンブスの卵のように卵が先か鶏が先かのような話になりますが、気持ちいいから集中出来るという側面もあります。
男性側の立場からするとセックス技術を磨き相手が【気持ちいいから集中出来る】状態を目指すべきだし、
女性側は【集中するから気持ちいい】状態になれることを目指すべきだと思います。
なぜなら女性が自分から集中出来ずに相手の男性の技術に依存してしまうと、パートナーと分かれて別の男性とセックスするとき自分の快楽が相手の技術に大きく左右されてしまうからです。
集中力が高まれば高まるほど、男性のセックス技術に依存せずに中イキ出来たり深い快感を楽しむ事が出来るようになります。
もちろん理想は男性の技術と女性の集中力の両方が高い状態で最高に気持ちいいセックスをすることです。
集中力を高めるトレーニング
本来なら「毎日30分瞑想しましょう」と言いたい所なのですが、おそらく殆どの人は続かないと思いますw
瞑想というと怪しいと思うかもしれませんが、近年GoogleやAppleなど海外の大手企業でも集中力アップによる生産性の向上が認められているため社員研修として導入されています。
ただ毎日忙しくまとまった時間を取るのが難しい人のために、行動しながら出来る瞑想を紹介します。
これをマインドフルネスと言い、スティーブ・ジョブズやイチローなど超一流経営者、スポーツ選手も実践しています。
家事、移動、単純作業をやってる最中に頭のなかで何か他のことを考えていませんか?
例えば彼氏と喧嘩したこと、明日の仕事の事、理想の恋愛の妄想など
これらを止めて【今この瞬間】に意識を集中させます。
例えば歩いているときなら、足裏の感覚、目の前の景色、自分の呼吸など、【今この瞬間】に起きていることのどれかに集中し続けます。途中で別の事を考えてしまうと思いますが、気がついたらまた集中しなおします。
やってみるとわかりますが、意外と難しいと思います。毎日30分程度でもいいので続けていくとセックス中の集中力が上がっている事を実感出来ると思います。
上記の問題を抱えててもイケる女性もいる
少し矛盾するようですが、これまで書いてきた問題を抱えていても中イキを難なく出来る女性もいます。
そういう女性は運動不足で不健康な生活をしていても、異常に集中力が高く感受性も豊かだったります。
つまり一つの問題を抱えてても別の部分でカバーすることも可能なわけです。
解決できない問題があったとしても「私は中イキ出来ないんだ」と落ち込む必要はありません。
セックスで中イキをするには男性の力は不可欠です。しかし女性一人で取り組める事もあるわけです。
もしどうしても中イキ出来るようになりたいのであれば、やれる事は全てやっておくことをお勧めします。